補聴器-8
今回は「難聴を起こす病気」についてお話しま
しょう。
難聴になってしまう場合、なんらかのきっかけ
がある場合が殆どです。それでは主な病気をみ
てみましょう。
伝音難聴・・・伝音難聴は、外耳と中耳の病変
によって起きます。
鼓膜の奥の中耳に液体が溜まっ
てしまう滲出性中耳炎や慢性炎
症が起きて鼓膜に穴があいてし
まう慢性中耳炎などがあります。
滲出性中耳炎では溜まっている
液体を抜いたり、チューブを留
置する等のことで治療します。
慢性中耳炎は手術によって人工
で鼓膜を再生して治療します。
感音難聴・・・感音難聴は、内耳とその奥の病
気によってなってしまいます。
難聴の最も多い原因である加齢
による難聴もそのひとつです。
７０歳以上の人の平均聴力は日
常生活で支障が出る目安とされ
る40デシベルを超えてしまいま
す。
多分に体質的なことも関係する
ので個人差があり、若いうちか
ら聴力が低下する人もいれば、
高齢になってもよく聞こえてい
る人もいらっしゃいます。
加齢による難聴の特徴としまし
ては、高音域から聞こえが悪く
なってくること。左右の聞こえ
が同じように悪くなることです。
仕事などで大きな音にさらされ
続けると騒音性難聴になること
が多いとされています。これは
防ぐことのできる難聴ですので、
うるさい場所では仕事や作業を
する場合は、必ず耳栓などで耳
を保護して下さい。
またロックコンサートなどで強
大な音にさらされると、短時間
で聞こえが悪くなってしまうこ
とがあります。
（急性音響性聴力障害）
また突然聞こえが悪くなってし
まう突発性難聴もあります。
これらの病気はまだすべての原因がはっきりと
突き止められている訳ではありませんが、とに
かく早期に強力に治療をする必要があります。
ある程度時間が経過してしまうと治療がうまく
いかないこともあるからです。
ですから、聞こえが悪くなった、耳が詰まった
感じがする、耳鳴りが出た、という場合は、早
急に耳鼻咽喉科を受診してください。
☆ 八重洲出版「よくわかる補聴器選び」より
あれ、聞こえがおかしいぞって思ったら、まず
お医者様に相談することが一番大切です。痛み
を伴ったり、症状が極端な場合は、とにかく急
いで受診されてくださいね。
安全第一！
