補聴器-10
次は耳あな型のタイプのご紹介です。
補聴器を装用している誰かを想像してみてく
ださいとお願いした時に一番、イメージしや
すい補聴器かもしれませんね。
以前、国内販売で最も人気のあったタイプで
すが、現在は耳かけタイプの補聴器の方が、
販売台数で上回っています。
補聴器の中で最も目立たないタイプであった
耳あな型に対して、耳かけ型は縦のパイプ
(耳かけ型用ジョイントチューブ)が目立っ
てしまい、やはり外観上の自然さから、耳穴
型が選ばれていたように思います。
また耳あな型は耳介(俗にみなさんが耳と呼
んでいる部分)の持つ集音効果をもっとも生
かしながら、外耳道に音を送り込みやすい形
状の補聴器であるため、音質的にも優れた特
徴を持っております。
大変小さなCIC型でしたら、軽くて装用感も
良く、周りの方から気づかれにくい特徴もあ
りますね。
写真を見ても、やはり一番綺麗に収まってい
る感じがします。とても見た目が美しい印象
です。
しかし、本当に目立たない(耳あなに隠れて
見えなくなるような)上に掲載したようなタ
イプの補聴器は音圧が小さい場合が多く、難
聴の程度によっては強いパワーで聴力を助け
なくてはならない場合もあり、その場合は機
器が大きくなってしまうのが弱点でした。
折角の耳穴型も大きくなってしまうと目立っ
てしまうため、やはり外観を気にされるお客
様は耳かけ型に移行していったように思いま
す。
(耳かけ型は外観も大幅に改善されました)
上記2タイプの中間にあたる大きさのタイプ
もございますよ。
国内販売台数の比率は耳かけ型に負けてしま
いましたが、大変人気のあるタイプです。補
聴器というイメージに一番近いかもしれませ
んね。
耳かけ型の性能が年々改良され、耳穴型の持
つ耳介を利用した音響効果に負けないような
様々技術の向上も手伝って、人気の変遷がお
きつつあるのかもしれませんね。
次の回では大幅に進化した耳かけ型の補聴器
をご紹介します。
お楽しみに!